スパシオなぺーじ

千歳楼
岐阜県養老郡養老町養老町 「千歳楼」に泊ってきました!
 先日、SPAの全国オフ会が岐阜・滋賀であり、本来ならここでリポートを書くところですが、それは他のメンバーに任せて、ここからは初日に宿を取った「養老町」と宿の「千歳楼」の紹介をします。養老とは「養老の滝」(居酒屋ぢゃないよ)で有名ですが、この辺りは明治に「養老公園」を中心に造成された、言わば「一大テーマパーク」の元祖で、今でも「こどもの国」「養老ランド」「養老天命反転地」「養老パークゴルフ場」など、1日では遊びきれないくらいです。休日ともなると、結構カップルや観光客でにぎわっているようです。
その中でも古く、宝暦年間(1764年)に開業したのが「千歳楼(せんざいろう)」です。養老川左岸の斜面に養老山地の自然に包まれ、それを京風庭園にした中に建ち、大垣、関が原ICからも約20分弱、近鉄の養老駅からも歩ける距離です。(ずっと上り坂ですけどたぶん送迎はあります)
 

こりゃ、すごい!
千歳楼廊下
 木造18室の小さな和風旅館ですが、現在まで残るこの建物も明治13年建築ながら箱根の富士屋ホテルに引けを取らない「和洋折衷」の作りで、浴室などはステンドグラスと大理石を組み合わせた、不思議な空間になっています。部屋も上品な造りで、数々の有名人が訪れています。我々が泊まった部屋も大正天皇がお泊まりになった部屋だそうで、その造りは現在一階の角に移され、部屋の2面から濃尾平野が一望できます。
ここの売り物は料理(料亭として宴会等に使われる場合も多いそうで)で、特に賀茂茄子の蟹雲丹餡かけが美味しかったです。
前述のとおり旅館の造りは昔どおりですので、私らの泊まった部屋でもトイレ、洗面、浴室は付いていません。また、浴室は2つありますが男女の別はなく、どちらかといえば「家族風呂」のように半貸切で利用するようになっています。恐らくこの時代はまだご婦人や子連れで観光などをするということがなかったことからでしょうか。


子連れでも安心?
掛け軸
 というわけで、あまり家族連れ向きとも言いがたいようですが、こちらの
旅館は大女将が手作り人形を娘達にくださったり、料理についても子供用
の料理を作ってくれたり、「美人」の若女将が大変親切にしてくれるなど、
うちの他にも家族連れが泊まっていたところからしても、子連れでも充分く
つろげると思います。
ただし、歴史的にも貴重な美術品や部屋自体が美術品みたいなものです
ので、小さい子連れの場合には「阻喪」のないように気を付けたいもので
す。(美人女将に嫌われないように)
 なお、ここを予約する前に問い合わせた○季の里は「子連れはダメ」と
のことで、宿が客を選ぶのは面白くありませんが、宿選ばれるような客が
増えてきたご時世なのも残念ですね。
 養老町ホームページ http://www.nhk-chubu-brains.co.jp/gifu/yoro/


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